天文学と音楽


サイエンスとアート、異なる分野と考えられているこれらの領域は、時代を問わず様々な場所でつながっています。特に近年は科学者とアーティストがコラボレーションする場面も増えてきました。本イベントでは、その中でも「天文学」と「音楽」という分野における動きを取り上げます。

最も古い科学の一つである「天文学」と、最も古いアートの一つと言える「音楽」。ここでは本イベントに先立ち、天文学と音楽の領域の第一線で活躍するお二人に、それぞれの分野の発展の歴史を語っていただきながら、「サイエンスとは」「アートとは」「人のクリエイティビティとは」といったテーマから、「生活の豊かさとは何なのか」といった事まで、幅広く語っていただきました。

第一回 「世界の真理」への好奇心から生まれた天文学と音楽
第二回 きっかけは17世紀。独自の進化を遂げる天文学と音楽。
第三回 西洋から来たものを日本人がやる意味とは?日本人のクリエイティビティとは?
第四回 科学に必要な感性。アートに必要な理性。
第五回 これからの宇宙の音の探求
第六回 科学者と音楽家の考える生活の豊かさについて

<対談者プロフィール>

佐古 健一
チェリスト
1986年名古屋生まれ。3歳より才能教育研究会にてチェロを始める。
以来、名古屋及びアメリカ・インディアナ州にてソロ・リサイタルを開催する他、国内外のオーケストラと協演を重ねる。京都大学文学部を卒業後、東京芸術大学大学院音楽研究科を2014年に修了。現在はフリーのチェリストとして室内楽やオーケストラで幅広く活動する。第10回ビバホールチェロコンクールにて4位入賞。第23回リゾナーレ室内楽セミナーにて優秀賞を受賞。また、第11回ビバホールチェロコンクールでは聴衆賞を受賞する。これまでにチェロを中島顕、林峰男、R.アーロン、花崎薫、山崎伸子、山本裕康の各氏に師事。

高梨直紘
東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム 特任准教授
天文学普及プロジェクト「天プラ」代表
1979年広島県広島市生まれ。2008年東京大学大学院博士課程修了(理学博士)、国立天文台 広報普及員・研究員(ハワイ観測所)東京大学生産技術研究所特任助教を経て、現在に至る。天文学をベースに知を俯瞰することを目指した、統合的な研究活動を行っている。主な著作物に「一家に1枚 宇宙図」「太陽系図」「光図」(共著)などがある。

奥村 エルネスト 純
ファシリテーター
1984年神奈川県生まれ。2014年京都大学大学院博士課程修了(理学博士)。
専門分野は、観測的宇宙論と高エネルギー天体現象で、宇宙膨張の研究に従事。佐古氏と共に京大オーケストラ部に所属し、卒業後もデータアナリストとして働く傍ら音楽や現代アートのイベントを数多く企画・運営する。